登山の服装の基本!快適なレイヤリングの基礎知識!
登山の服装の基本といえばレイヤリング(重ね着)。
登山用のウェアは機能性が高く、それぞれに適した役割があります。
そのウェアの組み合わせによって登山中の快適具合が随分違ってくるので、レイヤリングはとても重要な登山の基本のひとつ。
でも、一体何枚重ね着すればいいの?
どんな種類のウェアがあるの?
重ね着のルールはあるの?
そんなレイヤリングの疑問を解決します!
ベースレイヤーで汗を吸い出す
汗を素早く吸い取って肌をドライに保つ役割のあるベースレイヤー。
吸汗速乾性に優れたポリエステルなどの化学繊維やウール素材のものがほとんどです。
生地の厚さ、半袖、長袖、クルーネック、ハイネック、ハーフジップタイプなど、ベースレイヤーにも様々な種類があるので、気候やシーンによって使い分けることが大切です。
特にウール素材は、吸湿性と調温機能にすぐれ、衣服内の温度を一定に保ってくれるので暑いときには涼しく、寒いときにはあたたかく過ごすことができます。さらに、防臭効果にも優れているので気になる汗の臭いも顕現してくれる女性には嬉しい素材です。
ベースレイヤーは肌の上に直接着る肌着のような位置づけです。
登山中に汗をかいても素早く汗を吸収・拡散してくれるので、肌面をドライに保ち汗冷えのリスクを軽減できます。
速乾性に劣り汗冷えの原因にもなるので綿素材のものは避けるようにしましょう。
ミドルレイヤーで汗を逃がし保温
ミドルレイヤーは中間着とも呼ばれ、ベースレイヤーが吸い上げた汗を外に蒸発させる役割のものと、保温を目的としたものの2種類があります。
汗を蒸発させる役割のものとしては、シャツやトップス、薄手のフリースジャケットなどが定番です。
汗を吸水し蒸発させる必要があるため、こちらも吸水速乾性に優れた素材を選びましょう。
シャツやハーフジップタイプのものは、首元の開閉によって手軽に温度調節ができるので重宝しますよ♪
保温を目的としたミドルレイヤーは、フリースジャケットやダウンジャケットなどが定番です。
防寒性に優れていることはもちろん大切ですが、行動中に汗を外に逃がすための透湿性を備えたものがおすすめです。
アウターレイヤーで雨風から守る
アウターレイヤーは一番外側に着るウェアで、外からの雨や風から身体を守る役割があります。防水性・防風性のあるレインジャケットが定番です。
稜線や頂上など風が強い場所で行動すると体感温度が一気に下がるので、アウターレイヤーを着ることによって体温の維持・防寒の効果もあります。
また、アウターレイヤーはミドルレイヤーで温めた衣服内の空気を外に逃がさず保温してくれるので、防寒着としても活躍します。
アイテムによっては、防水性と透湿性を兼ね備えたもの、防水性を備えながらも保温効果のあるものもあるので、季節やシーンによって適したものを選びましょう。
最後に
登山でのレイヤリングは紹介した3つのレイヤーが基本になりますが、このレイヤリングをうまく使いこなさなければ快適な登山はできません。
暑いと思ったら汗をかく前に1枚脱ぐ、寒いと思ったら面倒くさがらずに1枚着る、といったこまめな温度調節が登山を快適にするカギですよ♪