登山初心者のための登山計画の立て方!友達を誘って山に行こう!
登山を始めたばかりの頃は山選びや集合時間の設定は経験豊富な友人に任せていた登山初心者さんも、だんだんと自分で登山計画を立てて、友達を誘って山に登ってみたくなってきますよね。
そんな時に役立つ、登山計画を立てるときの基本とおさえるべきポイントを紹介します♪
ソロ登山はもちろん、グループ登山の時でも、他のメンバーに任せきりにしないで、自分で登山計画を立ててスケジュールやルートを把握するのはとても大切なこと。責任を持ってしっかり計画しましょう。
情報を集める
まずやるべきことは、登りたい山を選ぶための情報収集です。
ガイドブックやインターネット検索などで情報を集め、登りたい山(登れる山)を選びましょう。
初心者さんが気を付けたい、山選びをする時のポイントは以下のとおりです。
山の標高
標高2,500mを超えると高山病を発症しやすくなります。
登山経験の浅い初心者さんは、体力や体への負担を考慮すると1,000m前後の低山をおすすめします。
危険個所が少なく余裕を持って歩ける山、何かが起こった時に自分で考えて判断できるくらいの山を選びましょう。
アクセスのしやすさ
登山口までの移動距離が長かったり、公共交通機関が使えずに長時間歩かなければいけないとなると、登山開始前から体力を消耗してしまいます。
登山初心者さんは特に、体力と体調に気を付けなるべく万全の状態で登り始めることが望ましいので、できるだけ近場の、公共交通機関で行くことのできる山を選ぶことをおすすめします。
コースタイムは3~4時間程度
登山経験が浅い登山初心者さんなら長くても3~4時間程度、全く登山経験のない友人を誘うなら予期せぬトラブルを考慮して2~3時間程度で登れる山をおすすめします。
ガイドブック等に載っているコースタイムは、登って下りてくるまでの全工程の目安時間で、基本的に休憩時間は含まれません。
途中でお昼ごはんを食べたり小休憩をはさむことを考慮すると、上記のコースタイムにプラス1~2時間かかると思っておくといいでしょう。
アップダウンがきつくないか
登山初心者さんにとって、登山の傾斜は想像以上に体力を消耗します。想定していたよりもペースが落ち、下山の途中で真っ暗なんてことも。
アップダウンがそれほど激しくない、歩きやすい山選びがポイントです。
人が多いか
人が多いということは情報が豊富ということ。参考になる登山レポートやコース途中の画像がたくさん探せるはずです。情報量が多いとより詳細な計画をたてられますし、イメージもできるのでより安心して登山に臨めますね。
また、登山中になにかハプニングが起こった時に周囲の登山者に気づいてもらいやすいこともメリットです。
帰りに温泉に寄れるか
登山女子としては是非注目したいのが、下山口近くに温泉があるかどうか!
登山の後は電車に乗る前に温泉で汗を流してさっぱりしたいですよね。
温泉に浸かってマッサージをすると、その後の疲労の回復具合が違ってきますよ。
温泉に入りながら山仲間と登山の振り返りや思い出話、次の登山計画の相談をするのも楽しみのひとつです♪
登山後にも楽しみがあるとモチベーションも上がりますしね!
コースを決める
ひとつの山でもいくつかルートが存在するケースがよくあります。
傾斜がきついけど山頂まで最短距離で登れるルート、ゆるやかな傾斜で歩行距離が長いルート、林間のルート、見晴らしのいいルート、鎖場がある少し難易度の高いルート、川沿いを歩けるルートなど、選ぶルートによって見える景色や難易度が変わってきます。
登山の目的や同行するメンバーの体力を考えながら、余裕をもって登れるルートを選びましょう。
ルートの難易度と一緒に所要時間も確認しましょう。一般的なコースタイムを目安に、自分に合ったペースを想定することが大事です。
また、ガレ場や鎖場などの危険個所の有無、トイレや水場の有無も確認しておくと安心です。
登山開始と下山時刻を決める
コースを決めたら、コースタイムを目安に登り始めと下山の時刻を決めましょう。
頂上でのお昼休憩やコース途中での小休憩の時間もしっかりと考慮することを忘れずに。
さらに、季節によって日照時間も異なります。特に山間部は山の陰になり日が落ちるのが早いので、明るいうちに下山が完了するように計画しましょう。
また、帰りの目標のバスの時刻とその前後の時刻、最終便の時刻もしっかりと把握しておくと安心です。
登山では、予期せぬトラブルも想定して余裕をもったスケジュールを組むことが大切です。
登山前にはトイレを利用したりストレッチする時間を確保することも忘れずに。
また、休日やシーズン中はバスが混んでいて目標の便に乗り切れないこともあるので余裕を持って集合しましょう。
そして、登山口付近や最寄り駅にはコンビニなどの売店がないこともしばしば。必要なものや食料はあらかじめ用意していくと安心です。
登山口までのアクセス方法
公共交通機関(電車やバスなど)で行くことができるのか、車で行く場合マイカー規制があるか、当日朝出発すれば間に合うのかなど、登山口までのアクセス方法や所要時間は事前にチェックしておきましょう。
季節によってはバスの時刻やマイカー規制の有無が変更になる場合があるので注意が必要です。
また、ルートによっては登山口と下山口が同じ場合(ピストン)もあれば、違う場所にあることもあります。登山口と下山口が違う場所にある場合は行きと帰りで利用するバス停や鉄道の駅が異なるので注意しましょう。
日にちを決める
行きたい山の様子がわかってきたら、いよいよ日にちを決めましょう。
メンバーとの予定調整はもちろん大切ですが、その時期の山での積雪の有無、ヒルや蜂などの発生状況、混雑状況、天気なども考慮する必要があります。
前日に雨が降っていると当日地面がぬかるんでいたり、暴風雨のあとには倒木や土砂崩れなどでルートが閉鎖されているなどの可能性もあるので、できるだけリアルタイムの情報を得るようにしましょう。
また、登山前日や翌日の予定を把握しておくことも大切です。仕事が忙しくて寝不足のまま登山・・・なんてことになると、せっかくの登山を全力で楽しめないだけでなく、思わぬ事故につながる危険もあります。
体調・準備を整える
日程が決まったら、登山当日に向けて体調と装備をしっかり整えましょう。
季節、登山の難易度、山ごはんのメニューなどによって適切な持ち物は変わってきます。
何を持って行けばいいかわからない方、忘れ物がないか不安な方はチェックリストを用意しておくことをおすすめします!